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佐久間夏美が語る 現在地×未来予想図


ゴルフファンにとって、茨城県笠間市は“ゴルフのまち かさま”として認知されている。

宍戸ヒルズカントリークラブでは、2003年から国内男子ツアーメジャー大会のひとつ「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」が行われており、2013年からはスターツ笠間ゴルフ倶楽部で国内シニアツアー「スターツシニアゴルフトーナメント」を開催。同市へツアー観戦に訪れた経験があるゴルフファンも多いはずだ。

近年は“強いゴルファーを生む土地”としても注目を浴びている。

2016年の「第49回日本女子オープン」で史上初のアマチュア優勝を達成し、以後日本ツアーのみならず米国女子ツアーでも勝利を積み重ねる日本のエース・畑岡奈紗(はたおか・なさ/1999年1月13日生)、2018年「フジサンケイクラシック」でツアー初優勝を果たした星野陸也(ほしの・りくや/1996年5月12日生)、国内女子ステップ・アップ・ツアーで1勝を挙げている金澤志奈(かなざわ・しな/1995年7月29日生)、2016年に日本女子プロゴルフ協会(以下・LPGA)のプロテストに合格した佐久間綾女(さくま・あやめ/1995年5月21日生)ら、20代前半の活きの良いプロゴルファーが続々と誕生している。

瞬く間に世界に羽ばたいていった畑岡や、一足先にLPGA会員プロとなった姉の綾女を追いかけ、“ゴルフのまちの代表選手”を目指すのが、『Team DELiGHTWORKS』最年少メンバー・佐久間夏美だ。

チーム最年少で男女プロそれぞれに可愛がられている佐久間。今季は、自身2度目のLPGAプロテストに挑む立場だが、彼女の歩んできた足跡と、将来目指す姿について話を聞いた。

ゴルフを始めたキッカケを教えてください

4歳上の姉が先に始めていましたのですが、小さい頃から姉のしていることを真似っこばかりでした(笑)。ゴルフをやる前も、姉が水泳をやっていたので、私もやりたくなって一緒にっていう感じでした。8歳のときに姉についていってゴルフ場に行きはじめて、最初は見ているだけでしたが、小学3年生だったかな?9歳の頃に本格的にクラブを握りました。小学校の頃は、とにかくラウンドは楽しかった思い出があります。

学生時代のキャリアを振り返ってみると?

進学した地元の中学はゴルフ部がなかったので、放課後に自主練習するルーティンを繰り返す日々でした。“どうすれば上手くなるだろう”ということを、何も考えていない状態だったと思います。だからこそ、高校進学のときは、ゴルフ部が新設されたばかりの明秀学園日立高校を選びました。私が2期生だったのですが、新しいゴルフ部で仲間と一緒にやってみたかった思いもありました。

高校時代の思い出で印象に残っていることは?

部活に入り、団体行動をするのは初めてでしたが、周りに負けないように必死に練習をしました。“プロになりたい!”と前々から考えていましたが、私が高校2年のときに、姉がプロテストに合格した際は思いがさらに強くなった。嬉しい気持ちと同時に“自分も頑張らなきゃ!”って…。でも足や腰を痛めることが多く、試合のシーズンは怪我と戦ってばかり。ほとんど成績を残せないまま“3年間が終わってしまったなぁ”という感覚ですね。“もうちょっと考えて練習していれば…”という思いも残っていました。

高校卒業後、2年目の今年から『Team DELiGHTWORKS』に加入し、年上の男女プロと一緒に切磋琢磨する立場ですが、チームとして活動することについては?

いままでは同級生と考えることが普通のことでした。試合で活躍したことがある選手、成績が残せなかった選手、経験の差はそれぞれ違いますが、生きてきた年数でいえば、経験から話せることは、大きな意味では同じ枠組になると思います。その点、いまは私が知らないさまざまな経験をしてきた方々から、お話を聞けて、教えて頂ける機会があるので、すごく勉強になりますね。

自身のプレースタイルの強みは?またレベルアップするために具体的に取り組んでいることはありますか?

いま現在の強みと言われると難しいですが、いまは曲がらないショットを活かしたいと思っています。課題は強風のときなどに飛ばなくなってしまうこと。腰から体の回転の動きを意識して、風に負けない強い球を打つ練習をしています。それと…昔はバンカーやアプローチが苦手でしたが、平らでも難しいライや、アゴの高い状況など…さまざまな想定のもとで練習を続けていることで、徐々に自信がついてきています。学生時代はショット練習に時間を割いていましたが、いまは“パーオンできなかったときにいかにパーを拾えるか”をしっかりと考えるように。最近はバンカーに入っても嫌なイメージを持たず、“逆に寄せられる”とポジティブに捉えられるように変わったんです!

成長を実感しているなか今年のプロテスト合格へ向けて思うことは?

一次予選で落ちた初年度のプロテストは、後半にスコアを崩すことが多かった。体力面でまだまだだった部分もありますが、コースマネジメントがもう全然ダメでしたね。今年は技術を磨いて、徹底したマネジメントで1つのホールごと戦略を立てて挑むことができるか、がテーマ。実際に想定どおりプレーできるとは限りません。でも、つねに頭で考えながらプレーすることが今後に繋がると思います。

最後に将来の目標を教えてください

まずはプロテスト合格。そこをクリアしない限りスタートラインには立てないので。その次に、ツアーに出場してシードを獲るのが目標。ゴルフ以外でやってみたいことだと…やっぱり海外にどんどんいきたい!日本にとどまるだけではなく、海外のいろいろな土地にいって、試合に出てみたいかも!やっぱりゴルフの話になっちゃいましたね(笑)

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